ごあいさつ
「褥瘡予防のためのポジショニング」動画(基礎編・応用編)、小冊子(基礎編)作成に際して、 監修・執筆をお願いした田中マキ子先生からコメントを頂きました。 |
高齢社会の進展は、世界に共通する課題となっています。
高齢者の増加は、健康状態の低下から介護や看護を要する方の増加を示します。
褥瘡は、一旦発生すると、治癒に至るまでに長い時間がかかる、介護・看護量が増す、高価な薬剤やドレッシングの使用など、当事者のみならず施設・医療機関にも負担が高くなります。
そこで、とても重要な事は、褥瘡をつくらない事・予防することです。褥瘡発生にいたらないように、どのような事を観察し、ケアすればよいのか、正しく理解し、実践することが、とても大切です。
今回ご紹介する「褥瘡予防」については、褥瘡発生を未然に防げるように、不幸にも褥瘡ができたとしても、少しでも早く治せるように、
何を観察し、どのような方法でケアすれば良いのかについて、紹介しています。
特に、ポジショニングという点から、利用者様や患者様の体位変換をどのようにすれば良いのか、その時の留意点等を、詳しく・根拠に基づいていますが簡単で、「これなら、できそう!」という内容です。
褥瘡治療は、「予防にはじまり・予防に終わる」と言われ、何よりもつくらない事が重要と言われます。
利用者様・患者様のために、そして介護・看護する私たちのために、簡単だけど効果ある方法を知り・使っていただきたいと思います。
高齢者の多い社会にあっても、みんなが笑顔で、お互いをいたわりあいながら暮らしていくための方法として、「褥瘡予防のためのポジショニング」を活用ください。
山口県立大学 学長 田中マキ子
田中マキ子先生 プロフィール
山口県立大学 学長
山口県立大学看護栄養学部看護学科 教授(兼務)
山口県立大学大学院健康福祉学研究科博士前期・後期課程 教授(兼務)
<研究テーマ及び活動状況>
看護労働過程にある諸問題を、社会学的視点及び手法を用いて調査研究を行っている。
褥瘡ケアにも研究活動を広め、物品開発から褥瘡予防のためのポジショニングケアについて検討している。
<専門分野>
老年看護学、保健医療社会学、創傷ケア学
<学会活動>
日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事
日本褥瘡学会理事
日本看護研究学会評議員
日本保健医療社会学会評議員
看護理工学会評議員
コラム
田中マキ子先生による、褥瘡予防に関するコラムをお届けします。お楽しみに!
褥瘡予防のためのポジショニング(動画・小冊子)
動画
※企画・制作:株式会社シーエンジ販売/株式会社シーエンジ 監修:田中マキ子先生
小冊子
※企画・制作:株式会社シーエンジ販売/株式会社シーエンジ 監修:田中マキ子先生